環境税―税財政改革と持続可能な福祉社会
環境税―税財政改革と持続可能な福祉社会

環境税―税財政改革と持続可能な福祉社会

人気ランキング : 153352位
定価 : ¥ 2,520
販売元 :築地書館
発売日 : 2004-07
発送可能時期 : 通常24時間以内に発送
価格 : ¥ 2,520
議論をしよう!

職業柄、環境税は必須の基礎知識であるはずなのだが、根っからの無精な性格から敬遠していた。税制ってやたら複雑で面倒くさそうな印象があって、食わず嫌いだったのかもしれない。実際、複雑に書こうと思えば、いくらでも複雑に書くことができるに違いない。
だが、この本は違う。環境税について、きわめてわかりやすい。初心者でも読めるような言葉や表現で、最先端の論争の論点をわかりやすく書いている。「フリーライダー問題」とか「社会的費用の内部化」などの術語すらほとんど使われていない。
どうしてこんなにわかりやすく書けたのか? 生半可な知識では書けない。環境税というと「面倒くさそう」とか「経済停滞につながりそう」というような印象だけで拒絶反応を起こして、思考停止の人を極力作らないように、そして、かみった論争ができるようにという、筆者の並々ならぬ情熱があるからなのだと感じた。
そう、環境税問題に不足しているのは、圧倒的な理解不足と論争なのだ。この本は、そのベースとなる基礎的な考え方を見事に読み手に与えてくれる。環境税が必要だと感じているひとも、食わず嫌いの人も、とにかく一度読んでみよう。そして、議論をしよう。そこからしか始まらないのだ。

環境税をぜひ知って欲しい

海外、特に欧州では環境税(炭素税)が導入され、大きな成果をあげている。日本でもちょうど今、環境税導入の是非が問われている。
しかし、環境税のことはあまり知られていないし、議論も少ない
環境税について知るうえで、本書は最高の書だと思った
(これまで読んだ環境税の本は専門的過ぎて難解だった)
環境税の仕組みや地球温暖化防止への効果、景気への影響、福祉への影響など詳細に書かれている。
また、環境税導入は国民の負担増が不安視されるが、海外では他の部分で所得控除や減税などで、負担を中和している
また、他のエネルギー税との両立も考えていく必要がある。例えば、環境税は環境省の試案では、ガソリン1リットルに1.5円の課税となる。しかし、ガソリンにはガソリン税という1リットル53.8円という巨大な税金もかかっている。この部分は今後十分議論する価値がありそうだ。(ちなみにガソリン税は道路整備財源であり、悪く言えば環境破壊税ともいえる)
環境税については、日本では今回は見送りの可能性大だが、今後1年間環境税について十分な議論・検討をするチャンスでもあり、地球温暖化に本当に効果のある環境税の導入につなげていければと思います
それを議論するうえで、本書は大変参考になる本でオススメです

高まる環境税論議を知るうえで、格好の入門書

ややもすると、「短絡的なNGOの主張」と捉えられかねないタイトルとキャッチコピーが目に付く本。
だがその内容は、常に環境税論議の最先端を走ってきた著者の経験・自信に裏打ちされた分析が努めて冷静かつ簡潔にまとめられており、環境税を知るための入門書としては誰にでも薦めることができる(分量も新書一冊と大差なく、簡単に読むことができる)。
本書ならではの良さを幾つか挙げておくと、まず
「情報の新しさ」がある。現在環境税、特に炭素税に対するマスコミの報道熱は高まってきており、また事務次官・大臣クラスでも公式の場で炭素税に言及がされ始めた今、(将来的には「最後の大型税」として、早ければ来年度にでも導入が確定すると言われている)環境税論議のレイテストの情報を知るうえで、他の書籍の追随を許さない仕上がりになっている。
また「環境税の理論だけでなく日本における実際の適用に関して」多くのページが割かれていることも見逃せない。過去の他の環境税に関する書籍は、その経済学上の方法論のみに留まるか、あるいは欧州諸国の制度設計の説明に紹介したものが大多数であった。しかし本書は、日本における環境税の制度設計・具体的な社会への影響・実現可能性といった「日本における実際適用」に関する考察を多く含む、稀有な書である。本書によって、我々は環境税論議をまさに「現実に起こっている身近な議論」として受け止めることが出来るのである。

衝撃を受けた一冊

これを読むまで、「炭素税(温暖化対策税)の税収は温暖化対策に使われるもの」という固定観念に囚われていました。
しかし海外で実際に導入されている炭素税はそうではない、
「税収中立」な環境税を導入し、環境だけではなく
経済・福祉にもプラスの影響を与えているという事を知り、
大きな衝撃を受けました。
じゃあ「なぜ環境省は税収中立な環境税を導入しようとしないのか」
それについて考え、この本を読み進めていったとき、社会の複雑さ・縦割り行政の問題性を実感しました。
色んなことを考えさせてくれる一冊です。これを読まずして環境税は語れません。
ただ政府を批判するのではなく、自分達で炭素税の政策案を実際に構築している点も素晴らしいと思いました。
今まで、NGOの主張することは偏っているものだと思い込んでいたのですが、産業界や政府とも話し合いながらしっかりとした調査や事例研究を重ねており、非常に説得力があります。著者に企業で働いていた経験があることも、その説得力を強めています。
環境や経済・福祉などの問題をそれぞれ別個に解決しようとしては、解決できる問題も解決できません。これからは様々な社会問題を総合的に考えていくことが必要となってきます。
そのためのヒントが、この環境税にあるように思います。

衝撃を受けた一冊。

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これを読むまで、「炭素税(温暖化対策税)の税収は温暖化対策に使われるもの」という固定観念に囚われていました。
しかし海外で実際に導入されている炭素税はそうではない、
「税収中立」な環境税を導入し、環境だけではなく
経済・福祉にもプラスの影響を与えているという事を知り、
大きな衝撃を受けました。
じゃあ「なぜ環境省は税収中立な環境税を導入しようとしないのか」
それについて考え、この本を読み進めていったとき、社会の複雑さ・縦割り行政の問題性を実感しました。
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